2024年解答例・解説 口頭試問 4-1

口頭試問

2024年の麻酔科専門医試験 口頭試問の過去問解説を行っていきます。

公式解答は発表されておりませんので間違い箇所がございましたらお問い合わせ欄もしくはTwitterのDMより指摘いただければ助かります。

日本麻酔科学会公開の専門医試験過去問はHPから御覧ください(日本麻酔科学会HP)。

DL方法:ログイン⇨認定施設申請⇨過去問(口頭試問) 

 -1) 心エコーを依頼(心内膜床欠損、心室中隔欠損症、動脈管開存症などの合併奇形の有無を確認)
 -2) 胃管を留置し減圧、吸引を行う
 -3)気道の確認(小顎、巨舌、睡眠時無呼吸etc)
 -4) 頭蓋内エコーの依頼(水頭症や脳室拡大の確認)
 -5) 電解質異常などの補正
 -6) Aline、PICCの確保の依頼

解説

2022年も類似問題が出てましたね。
差のつく質問かと思いますので、ダウン症、先天性十二指腸閉鎖症のの術前で確認することはスラスラと言えるようにしておきましょう。

 -麻酔導入薬:フェンタニル 2.0μg/kg、プロポフォール 2mg/kg
 -筋弛緩薬:ロクロニウム 1.0 mg/kg

 -チューブサイズ(内径ID):3.0 mmカフなし
 -予想される挿入深度(口唇部固定):約9 cm

 1) 直ちにマスク換気に戻る
 2) 他の喉頭鏡(マッキントッシュ型/ビデオ喉頭鏡など)かファイバースコープを準備し、気道確保手段を変更する
 3) 応援を呼ぶ
 4) 声門上器具の挿入も検討する

 1) 患者-回路の接続確認(チューブが抜けていないか、接続が外れていないか)
 2) 気管チューブの位置・閉塞を確認(聴診、吸引、チューブの屈曲の有無)
 3) 人工呼吸器の設定や作動確認(電源ON、換気モード、酸素流量、PEEPなど)
 4) 手動換気に切り替えてカプノグラム復帰の有無をチェック

肺血管抵抗が急上昇し、右室から肺への血液拍出が障害されている → 右室圧上昇、左室への血流減少(心拍出量低下)
肺静脈の血管抵抗の上昇により、動脈管を通じた右左シャントが生じ、下肢に優位な酸素飽和度の低下が生じている。

 1) 麻酔深度を深くする
 2) 軽度過換気
 3) 高濃度酸素濃度の投与
 4) NO吸入、PDEIII阻害薬などの投与

解説

他にも以下のものがあります。
 5) アシドーシスの補正
 6) 低体温の補正
 7) 血管収縮薬の投与

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