麻酔科専門医試験に合格するために効率よく勉強したいけど何をすればって思いませんか?
- 何から勉強すれば。。。
- いつ頃から勉強すれば。。。
- 効率よく合格したい‼️
こんなお悩みが多いのではないでしょうか。
しかも、国試の時とは違って働きながらの勉強で、しかも4年ぶりくらいの試験ですよね。
大変だった。。。
私の受験した時は、日々の業務中はほとんど勉強できませんでしたので、
仕事が終わってからカフェなどで、半年前から勉強し、なんとか合格することができました。
この記事では、自分の経験をもとに、最新の麻酔科専門医試験の概要と合格に向けた効率的な勉強法を紹介していきます。
目次
麻酔科専門医試験の概要
- 筆記試験
- 口頭試験
- 実技試験
麻酔科専門医試験とは、この3個の試験のことをいいます。
この3つ全てに合格したのちに書類審査も無事通過してやっと初めて機構専門医が取得できるというわけです。
年々、勉強範囲は増えてるよ。。
1つずつ試験の概要をまずはおさえていきましょう💉
筆記試験の概要
筆記試験の日程
- 2022年:10月23日
- 2023年:10月22日
- 2024年:9月27日
といった具合で、9月末か10月末に開催されることが多いです。
筆記試験の形式
2023 年度第 62 回麻酔科専門医認定試験より PC を用いた試験を導入します。
それに伴い、受験地の希望申込みは、申請完了後、かつ受験票発行前に別途申込み手続
きを実施する予定です。
といった麻酔科学会より通達があり、2023年度より手書きのマークシートによる試験ではなく
PCでの受験に形式が変更されました💉
CBT化に向けた狙いがあるみたいです。
これによって、今まで東京、神戸のみでの2ヶ所開催から、北海道から沖縄までの全国各地で開催されるようになり大変便利になりました💉
試験時間は、2022年以降、⼀般問題 80 問、症例問題 55 問で、試験時間はそれぞれ 90分 となっています。
試験名称 | 試験時間 | 開始時間 |
第63回麻酔科専門医認定試験 一般問題 | 90分 | 10:45 |
第63回麻酔科専門医認定試験 症例問題 | 90分 | 13:45 |
昼ごはん食べすぎないでね。眠たくなるよ。。
全体の問題数も、数年前から、ぐっと減りました。
2021までの試験では
- A問題:一般問題の過去問(55問)
- B問題:一般問題(55問)
- C問題:症例問題(90問)
でしたが、
2022年からはA問題とB問題が統合されました。
- 新A問題: 一般問題(80問)
- 新B問題:症例問題(55問)
これによって、過去問丸暗記で解ける割合が少し減りました。
受験生の大半がA問題の丸暗記を行う事で、差がつかなくなってきたからでしょうか。
ただ、2022年度は、新B問題の症例問題が6割ほど過去問から出題されました‼️
過去問は結局大事だね💉
口頭試験の概要
口頭試験の日程
- 2022年:11月 4~6日
- 2023年:11月10~11日
- 2024年:10月 9~13日
といった感じで、筆記試験の2週間後の週末を目安に開催されます💉
場所は、毎年、神戸のみです‼️
口頭試験の形式
口頭試験は、症例用紙を部屋の外で渡され、自由に5分間読む時間が与えられます。
その間鉛筆で自由に書き込むことができます。
その後部屋に入り、2名の試験官に、あれこれと質問されます💉
2022年以後は毎年、1人につき2問の問題が配布され、合計4人の試験官に採点されます‼️
緊張しました。。
1問当たり合計15分(最初の5分を含む)ほどの所要時間です。
本番では、あっという間に終わります‼️
本番では7割くらいしか実力が出ないと思って、しっかり声に出して対策しておきましょう。
口頭試験の服装
口頭試験のドレスコードはありません。
半袖短パンで試験会場に来る人もいると噂で聞いていましたが、私が本番の時は見渡す限りスーツにほぼ近い正装でした笑
スーツで行くのが無難かと思います。
実技試験の概要
コロナの流行以降、実技試験はなくなりました。
代わりに、所属施設長の評価表にて評価されるようになりました。
評価表で低い判断がされると、一部の受験者は実地試験が行われます。
部長に良い評価をもらおう‼️
さて、試験概要は理解できたでしょうか💉
次に実際に私が勉強して良かったと思った対策方法を書いていきます💉
筆記試験の対策
筆記試験の対策といえば、兎にも角にも、過去問です。
従来よりは、過去問がそのまま出題される割合が減りましたが、それでもまだ過去問を何度も解くことはとても重要です。
過去問7年分を3周解くのが余裕のある人の勉強法とよく言われます。
効率よく間違えた問題を何回も解くといった効率的な学習がオススメです💉
実際、私が受験した時も、旧A問題、旧B問題に関しては、解答を丸暗記する勢いで覚えてました。
細かいところに拘らず、まずは正しい答えがわかるようにひたすら暗記していくのが合格への最短ルートだと思います。
臨床問題については、61回以外では同じ問題が出る割合は低いので、解答を丸暗記するのは効率的ではありません。
しっかり解説を読み込み、解答に至るまでの周辺知識・出題ガイドラインなどを読むことが重要です。
筆記試験の合格率
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
90% | 94% | 93.9% | 92.8% | 91.3% |
筆記試験の合格率は毎年90%を超えています‼️
ここからわかる通り、重要なのはみんなが解ける問題をみんなと同じように正解することです💉
過去問はみんなが解ける問題になりますので、過去問学習がとにかく重要です。
口頭試験の対策
口頭試問では、術前の問題点、術中のトラブルシューティング、術後の家族への説明といった3部構成で問われるのが最近の傾向となっています。
付け焼き刃の試験勉強が通用しにくい問題づくりがここ数年されているようです。
受験者の日々の臨床における麻酔管理、ICU管理を含めた広い知識に加えて、質問の中で根拠を問う出題がなされましたと思います。そのため、付け焼刃な勉強や曖昧な知識の受験者には回答が難しかったように思います。(2022年講評より)
危機的状況からリカバリーする能⼒があるのか?必要とされる症例(⼩児⿇酔など)が適切に実施できるか?患者・家族・主治医・研修医・⼿術室スタッフなどに信頼される⽴ち居振る舞いやコミュニケーションができるか?論理的に物事を考えて⾏動できるか?など普段から意識して取り組んでいないと付け焼刃では対応できない内容となっています。(2023年講評より)
とはいえ、やはり過去問で聞かれていることが何度も擦られて例年問われています。
日頃から上司に諮問されたり、研修医にトラブルシューティングについて教えたりして声に出して説明することがもちろん大事ですが、対策を始める時期にはすでに時遅しのこともあるでしょう。。
対策としては
- 過去問を自分の口でアウトプットして、スラスラと答えられるようにする
- 麻酔科専門医合格トレーニングを1周する
- 必読ガイドライン集を読む
過去問のアウトプット方法としては、友人と空き時間に問題を出し合って練習したり、
家などでは、アネススピーチを利用して、積極的にアウトプットするのもいいと思います。
私の時は、過去問5年分をぶつぶつと声に出していました。
過去問は麻酔科学会からダウンロードできるのでダウンロードしてすぐ見れるようにしておきましょう💉
麻酔科専門医合格トレーニングという本は、麻酔科学会の理事である山蔭道明先生が執筆されている本ですので、一読しておくのが受験生のマナーかもしれません笑
私が受験した際も、1週だけ読みました。受験会場で読んでいる人が意外と多くびっくりしました。
口頭試験の合格率
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
85% | 86% | 80.9% | 74.2% | 81.2% |
2018年までは95%ほどの合格率があった口頭試験も、近年かなり難化傾向にあります。
2022年に至っては4人に1人は不合格という史上一番落ちやすい年度となりました。
筆記試験対策に多くの時間をかけて、口頭試験の対策は筆記試験が終わってからにしてしまう受験生が少なからずいますが、数ヶ月前から対策しておくのがオススメです。
麻酔科専門医試験の対策まとめ
- 筆記試験→過去問7年分3周解きまくる
- 口頭試験→過去問5年分3周をとにかくアウトプット、麻酔科専門医合格トレーニング
- 実技試験→いい評価を所属長に頂く
半年前くらいからコツコツと空き時間に効率よく対策するのが大事です💉
しっかり対策すれば、合格の可能性も確実に上がってきます💉
ぜひ頑張ってください‼️
応援してます‼️