2022年解答例・解説 口頭試問 4-1

口頭試問

2022年の麻酔科専門医試験 口頭試問の過去問解説を行っていきます。

公式解答は発表されておりませんので間違い箇所がございましたらお問い合わせ欄もしくはTwitterのDMより指摘いただければ助かります。

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発症日から6週間後なので4週間後くらいです。
ただ悪性腫瘍なので泌尿器科にどれくらい延期しても大丈夫なのかの確認が必要です。

① Afの既往や心エコー検査:三尖弁閉鎖不全症(TR)や僧帽弁閉鎖不全症(MR)の合併がないか、心房内血栓がないか確認する。
② 緑内障について: アトロピンが使えるかどうかを知っておくために、開放隅角型か閉塞隅角型かどうかを聞く。
③ 気道確保困難の有無:BMIが30を超えているため、気道確保が困難である可能性や、睡眠時無呼吸症候群の合併について評価が必要。
④ 高血圧のコントロール状況: 普段の血圧や内服状況を確認する必要がある。
⑤ 糖尿病のコントロール状況: インスリン使用の有無、網膜症、末梢神経障害、腎機能障害などの合併症を確認する必要がある。
⑥ 呼吸器の状況: 現在の症状の有無、胸部X線写真や呼吸機能検査、喫煙歴などを確認する。

高血圧1点、年齢1点、糖尿病1点、脳卒中2点で5点

3日間です
休薬するメリット:出血量の減少
休薬するデメリット:出血量増加、Afによる下肢静脈血栓症、血栓塞栓症のリスクの上昇

・頭蓋内圧に及ぼす影響:静脈灌流量の増加とうっ血性の頭蓋内圧上昇、気腹によるCO2増加で脳血管拡張などにより、頭蓋内圧が上昇します。
麻酔管理における対応:輸液の制限、頭低位の制限、PEEPを下げる、ピーク圧を下げる

・呼吸器系に及ぼす影響:気腹による腹腔内圧増加、頭低位、無気肺の形成や片肺挿管などが原因で胸郭コンプライアンスが低下します。
麻酔管理における対応:PEEPをかける、適宜リクルートメントを行う

①皮下気腫:胸部触診して握雪感を確かめる
②悪性高熱症:発熱があるかどうか、尿所見
③甲状腺クリーゼなど:発熱の有無、HR
④ソーダライムの劣化:色の確認、EtCO2モニタリングの下限の確認

①気腹圧をさげる。
②開腹手術に移行する。

①麻酔深度
②体温 
③循環血液量 
④ EtCO2

投与量 5-10μg/kg/min 程度から始めて血圧を見ながらHRをコントロール.

目標心拍数 HR 110 以下

①気道浮腫の程度をカフリークテストで確認
②皮下気腫の程度や縦隔気腫の所見を握雪感や胸部X線で確認
③血液ガスで二酸化炭素の値を確認

①下肢コンパートメント症候群
②下肢動脈閉塞症

6P:①Pain(疼痛),② Pallor(蒼白),③ Paralysis(運動麻痺),④ Paresthesia(感覚異常)⑤ Pressure(or firmness)(腫脹,緊満)⑥Pulselessness(脈拍消失)
コンパートメント圧の上昇 (拡張機血圧との圧較差が30mmHg以内等)
高K血症
ミオグロビン尿
高CK血症

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