2022年解答例・解説 口頭試問 6-2

口頭試問

2022年の麻酔科専門医試験 口頭試問の過去問解説を行っていきます。

公式解答は発表されておりませんので間違い箇所がございましたらお問い合わせ欄もしくはTwitterのDMより指摘いただければ助かります。

日本麻酔科学会公開の専門医試験過去問はHPから御覧ください(日本麻酔科学会HP)。

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弁口面積からはsevere AS 、平均圧較差、最大血流速度からはmoderate ASの診断になるが、
EFが低下しておりLow Flow Low Gradient AS(低流量低圧較差AS)でありsevere ASの可能性が高い。
解説
詳細を知るには、ドブタミン負荷心エコーでの鑑別が必要です。

麻酔導入前に局所麻酔下に動脈圧ライン・中心静脈圧ラインを確保します。
ミダゾラム、フェンタニル、ロクロニウムで導入します。
急激な血圧低下の可能性があり、フェニレフリン投与や急速輸液の準備をしておく。

-1) 5極誘導心電図
-2) FloTrac(連続心拍出量・SVV/PPV 評価)
-3) NIRS(脳・組織酸素化モニタリング)
-4) 経食道心エコー(壁運動異常・容量評価)
-5) CVP(中心静脈圧)
-6) PAP 測定(肺動脈カテーテル)

-1) 人工呼吸の一時停止:換気による肺損傷や血管損傷を防ぐため
-2) 鎮痛・鎮静の確認:血圧上昇や体動を起こさないため
-3) 筋弛緩薬の効果確認:体動による肺や血管損傷を防ぐため
-4) 不整脈の発生に注意:胸骨挙上によって不整脈が出現する可能性があるため

-1) R凝固時間の延長
-2) MA(血栓強度)の低下

血小板製剤、新鮮凍結血漿

大動脈解離、心筋梗塞、心タンポナーデ、右心不全などを鑑別にあげ、それぞれ以下の確認をします。
①大動脈解離→TEEで上行・下行大動脈を確認
②心筋梗塞→心電図や左室機能をTEEで確認
③心タンポナーデ→心嚢液の確認、CVPの上昇などを確認
④右心不全→TEEで心機能確認し、ボリューム調整やカテコラミン投与を行う。

1) 非常事態を宣言し、人手を集める
-2) 今後の対応方針について外科医と共有する
-3) 急速輸血を開始し、輸血部へ依頼、セルセーバー血の返血も行う
-4) 出血部位の圧迫止血を外科医に依頼する
-5) 再ポンプの可能性を検討し、ヘパリン化の準備を行う

-1) A型赤血球
-2) O型赤血球

疾患名:神経障害性疼痛

薬物治療
-1) プレガバリン(リリカ)、ガバペンチン:電位依存性 Ca チャネル α2δ リガンド
-2) デュロキセチン(サインバルタ):セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
-3) アミトリプチン(トリプタノール)など:三環系抗うつ薬(TCA)